【リットマン】クラシックⅢとカーディオロジーⅣの違い|両方買った医学生の本音

クラシックⅢとカーディオロジーⅣの違い|両方買った医学生の本音 医学部生活

こんにちは、ひよっこです。

現役で医学部に合格し、現在は医学部5年生として病院実習に取り組んでいます。

ガクセイくん
ガクセイくん

聴診器を買おうと思ったんだけど、リットマンのクラシックⅢとカーディオロジーⅣで迷ってて…。

ひよっこ
ひよっこ

今日はその2つがどう違うのか、具体的にまとめていくよ!

リットマンの聴診器を買おうと決めたものの、こんなことで悩んでいませんか?

  • クラシックⅢとカーディオロジーⅣ、結局どっちを買うべき?
  • どうせ長く使うなら「高い方」がいい?
  • 安い方でもちゃんと聞こえる?

結論から言うと、初めての聴診器ならクラシックⅢで十分です。

こう言い切れるのには理由があります。

私は最初にカーディオロジーⅣ(しかも標準色より高いエディションモデル)を買い、半年使ったあと、結局クラシックⅢに買い替えました。

つまり2本とも自分のお金で買って、実際に使った上での比較です。

ネットのスペック比較ではわからなかった「学生が使ってみた経験」をお伝えします。

この記事でわかること
  • クラシックⅢとカーディオロジーⅣの違い
  • 私がⅣ→Ⅲに買い替えた3つの理由
  • カーディオロジーⅣを買っても後悔しない人の条件

読み終えるころには、自分がどちらを買うべきかはっきり決められる状態になっているはずです。

結論|初めての聴診器はクラシックⅢ、循環器・呼吸器志望ならカーディオロジーⅣ

まず結論の比較表からどうぞ。

クラシックⅢカーディオロジーⅣ
実売価格の目安約1.5万円約3.1万円
重さ約150g約177g
チェストピース(音を拾う部分)標準サイズⅢより40%大きい
チューブ1本(シングル)Y字の二重構造(ダブルルーメン)
学生の実習には十分微細な音までよく聞こえる
こんな人向け初めての1本・迷っている人循環器・呼吸器志望で一生モノがほしい人
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表だけだとイメージしにくいので、実物を並べた写真がこちらです。

クラシックⅢとカーディオロジーⅣを並べた大きさ比較
左がクラシックⅢ、右がカーディオロジーⅣ。私が実際に使った2本です

価格はほぼ2倍。ざっくり言えば、カーディオロジーⅣを1本買うお金で、クラシックⅢが2本買えます

「性能が高い方が安心」と思うかもしれません。私もそう思ってⅣを選びました。

でも半年使って買い替えた今なら断言できます。

性能の高さと、学生にとっての使いやすさは別物です。

ちなみに、OSCEや実習で必要になる「成人用・小児用の両面チェストピース」は、どちらのモデルも満たしています。

機能の心配はどちらを選んでもありません。

私がカーディオロジーⅣからクラシックⅢに買い替えた3つの理由

ここからが本題の失敗談です。

私がⅣを買ったのは、OSCE(実技試験)に向けた実習が始まる前、4年生に上がる直前でした。

「どうせ買うなら一番いいものを」と選んだのが、カーディオロジーⅣのラズベリー×ハイポリッシュレインボーエディション。

チューブが濃いピンクで、金属部分が虹色に光る、カタログでひときわ目を引いていた特別仕様です。

リットマン カーディオロジーⅣ ラズベリー×ハイポリッシュレインボウの実物全体
私が最初に買ったカーディオロジーⅣ(ラズベリー×ハイポリッシュレインボウ)

半年後、私はクラシックⅢを買い直していました。理由は3つあります。

理由①: 派手な色を選び、恥ずかしかった

カタログで見たときは「かわいい!」と即決でした。でも実習が始まって気づきます。

病棟で首にかけた瞬間、想像の3倍目立つということに。

周りの先生方や同級生の聴診器は黒・ネイビーなどの落ち着いた色が多く、濃いラズベリーに虹色の聴診器は浮いていて恥ずかしかったです。

先生や患者さんに何か言われたわけではありません。でも、聴診器を取り出すたびに少しだけ視線が気になる。その「少し」が毎日続くのは、想像以上にじわじわ効きました。

聴診器は「自分が眺めるもの」ではなく「患者さんや先生方から見られるもの」。

この視点が、買う前の私にはすっぽり抜けていました。

念のため書いておくと、これはカーディオロジーⅣのせいではなく、私の色選びの問題です。Ⅳにも黒やネイビーの落ち着いた色はあります。

ガクセイくん
ガクセイくん

カタログで見るのと現場で使うのとでは、印象が全然違うんだね…!

理由②: 白衣のポケットに入れにくかった

カーディオロジーⅣはチェストピースがクラシックⅢより40%大きく、重さも約30g重い設計です。数字にすると小さな差ですが、毎日持ち歩くと話が変わります。

横から見比べるとこの通りです。

クラシックⅢとカーディオロジーⅣのチェストピースの厚み比較(横から)
横から見ると厚みの差は一目瞭然(左: Ⅳ、右: Ⅲ)

それに、カーディオロジーⅣはY字型の構造で白衣のポケットに入れるとパンパンに膨らみ、出し入れのたびに引っかかる。かといって首にかけっぱなしにするわけにもいきません。

実習中は聴診器以外にもメモ帳やペンライトなどポケットに入れたいものがたくさんあります。

「かさばる」は学生にとって想像以上のストレスでした。

一方で、診察のあいだずっと首にかけて使う先生なら、この大きさはほとんど気にならないと思います。あくまで「ポケット運用の学生」にとっての話です。

言葉より写真のほうが早いので、実際に白衣のポケットに入れて比べてみました。

カーディオロジーⅣを白衣のポケットに入れた様子。パンパンに膨らみイヤーチューブが大きく飛び出す
カーディオロジーⅣ: ポケットがパンパンで、イヤーチューブも大きく飛び出します
クラシックⅢを白衣のポケットに入れた様子。すっきり収まる
クラシックⅢ: 同じポケットでもすっきり収まります

理由③: 初学者には音の情報量が多すぎた

カーディオロジーⅣの音響性能は本物です。細かい音までしっかり拾ってくれます。でも当時の私は、心音の聴診を習いたての初学者。

たくさんの音が聞こえるほど、「どれが大事な音なのか」がわからなくなりました

例えるなら、解剖学の教科書を初めて開いたときの感覚です。筋肉も神経も血管も全部描かれていて「すごい」とは思うけれど、最初は何を見ればいいのかわからなかったはず。あれと同じことが、聴診でも起きていました。

心音の違いを覚える段階では、まず基本の音をしっかり聞き分けられる方が大事です。

誤解しないでほしいのは、これはⅣの欠点ではなく「初学者の私には早すぎた」という話です。聴き分ける力がついた人にとっては、あの情報量こそが武器になるのだと思います。

ひよっこ
ひよっこ

高性能=誰にとっても使いやすい、じゃないよ!

▼初めての聴診器におすすめのクラシックⅢはこちら

クラシックⅢに買い替えて良かったこと

買い替えたクラシックⅢは、シルク調仕上げの「シャンパンローズ」を選びました。落ち着いた色味で、実習先でも悪目立ちしません。実物がこちらです。

リットマン クラシックⅢ シャンパンローズの実物全体
買い替えたクラシックⅢ(シャンパンローズ)。落ち着いた色味で実習でも安心です

ポケットにサッと入る、身軽さが最高

小ぶりで軽いので、白衣のポケットに滑り込ませてもかさばりません。「使うときにサッと出せて、しまうときにサッと入る」。

地味なことですが、毎日使う道具としてはこれが一番大事だったと痛感しています。

学生の実習に必要な音は、十分に聞こえる

「安い方にして音が聞こえなかったら本末転倒では?」と心配な方、安心してください。

心音・呼吸音・腸蠕動音など、実習で求められる聴診にクラシックⅢで困ったことは一度もありません

実際、実習で臨床現場に出て気づいたのですが、研修医の先生方でもクラシックⅢを使っている人がたくさんいます。「学生用の妥協モデル」ではなく、現場で通用する定番機なんです。

シルク調チューブでお手入れがラク

買い替えのときにこだわったのが、2024年に登場した「シルク調仕上げ」のチューブです。

従来のゴム風チューブは、ほこりや髪の毛が静電気でペタペタくっつくのが地味な悩みでした。

シルク調はサラサラした質感で、ほこりも髪の毛もつきにくく、お手入れの手間が激減。首にかけたときに髪がまとわりつかないのも快適です。

シルク調チューブ(クラシックⅢ)と従来チューブ(カーディオロジーⅣ)の質感比較アップ
上がシルク調のⅢ、下が従来チューブのⅣ

上の写真を見てもらうと、ラズベリーのⅣ(従来チューブ)には細かいほこりがたくさんついているのに、シルク調のⅢにはほとんどついていないのがわかると思います。

撮影のために汚したわけではなく、同じ部屋で普段どおり保管していてこの差です。

ガクセイくん
ガクセイくん

性能スペックには出てこないけど、毎日使う人にはうれしいポイントだね!

▼私が使っているシルク調仕上げはこちら(クラシックⅢ・Ⅳどちらもあります)

正直、Ⅳがうらやましくなる瞬間もある

フォローしておくと、カーディオロジーⅣのY字型デザインの存在感と高級感は、やっぱりかっこいいです。

指導医の先生が使いこんだⅣを首にかけている姿を見ると、「いつかは私も」という気持ちになります。

つまりⅣは「悪い聴診器」では全くなくて、「買う時期を間違えると宝の持ち腐れになる聴診器」なんです。

カーディオロジーⅣを買っても後悔しないのはこんな人

では、どんな人ならⅣを選んで正解なのか。

半年使った私の実感と、実習先で見てきた先生方の様子から言うと、この条件に当てはまる人です。

カーディオロジーⅣをおすすめできる人
  • 循環器内科・呼吸器内科など、聴診が武器になる科を志望している人
    実際、これらの科の先生方はⅣやさらに上位のモデルを使っている印象があります
  • 買い替えるつもりがなく、1本を長く大事に使いたい人
    最初から「上がり」の1本を持つ戦略はアリです
  • Y字型デザインに惚れた人
    道具への愛着はモチベーションになります

逆に「まだ志望科が決まっていない」「初めての聴診器で失敗したくない」なら、クラシックⅢにしておけば間違いありません。

聴診を極めたくなったとき、改めてⅣを買えばいいんです(そのときⅢは予備として持っておけます)。

▼循環器・呼吸器志望のあなたにはカーディオロジーⅣ

よくある質問

Q. 聴診器はいつ買えばいい?

CBT・OSCEに向けた実技の練習が始まる前、4年生前後で買う人が多いです。私もOSCE対策の実習が始まる前に買いました。大学から案内がある場合はそれに従いましょう。

Q. 色はどう選べばいい?

無難なのは黒・ネイビー系。ピンクやパープル、ターコイズも比較的使っている人が多い印象です。私のように派手な色で後悔しないよう、「病棟で首にかけている自分」を想像してから選ぶのがおすすめです。

Q. 刻印(名入れ)は入れるべき?

入れておくと安心です。病院では同じ聴診器を使っている人が何人もいるので、取り違え・紛失対策になります。楽天などの正規販売店では購入時に刻印サービスを頼めるお店があります。私もこちらを利用して刻印してもらいました。

まとめ|医学生の1本目はクラシックⅢで十分

今回は、リットマンのクラシックⅢとカーディオロジーⅣを両方買って使った経験から、医学生の聴診器選びについて解説しました。

この記事の要点
  • 初めての聴診器なら、クラシックⅢで十分
  • カーディオロジーⅣは高性能だが、情報量が初学者には過剰になりがち
  • 循環器・呼吸器志望にはⅣもおすすめ
  • シルク調チューブはほこり・髪の毛がつきにくく、毎日使う学生におすすめ
  • 色は「病棟で使う自分」を想像して選ぶ

私はカーディオロジーⅣとクラシックⅢ、合わせて4万円以上を聴診器に使いました。

この記事を読んだあなたは、私のように2本買うことにならず、最初の1本で自分に合った方を選べるはずです。

▼初めての聴診器におすすめのクラシックⅢはこちら

▼循環器・呼吸器志望のあなたにはカーディオロジーⅣ

▼私が使っているシルク調仕上げはこちら(クラシックⅢ・Ⅳどちらもあります)

困ったこと・聞きたいことがあれば、お問い合わせフォームから気軽にどうぞ。

以上、ひよっこでした!

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