医学部の過去問はいつから何年分?現役合格した私の過去問演習の進め方

医学部の過去問はいつから何年分?現役合格した私の過去問演習の進め方 医学部受験

こんにちは、ひよっこです!

現役で医学部に合格し、現在は医学部5年生として臨床実習に取り組んでいます。

ガクセイくん
ガクセイくん

過去問っていつから始めればいいの? 周りはもう解き始めてるって聞くと、焦るんだよね……。

ひよっこ
ひよっこ

大丈夫! 過去問は「早く始めた人が勝ち」じゃないよ。今日は「いつから・何年分・どう進めるか」を一緒にみていこう!

受験学年のみなさん、こんな悩みはありませんか?

  • 過去問はいつから・何年分解けばいいのかわからない
  • 最新年度は最初に解くべき? 最後にとっておくべき?
  • 解いて丸つけして終わり、の「解きっぱなし」になっている気がする
  • 直しや分析のやり方を、誰もちゃんと教えてくれない

結論から言うと、多くの受験生は、基礎が固まる10〜11月ごろから本格的に始めれば十分間に合います。

そして大事なのは「何年分解いたか」よりも、「1年分からどれだけ吸収できたか」
この記事で紹介する6ステップの型で進めれば、解きっぱなしは卒業できます。

私は現役で医学部に合格したあと、駿台でクラスリーダー(受験生をサポートする役割)をやっていました。

実はこの記事の内容は、そのとき担当の受験生に配っていた「過去問演習の仕方」というプリントがもとになっています。当時の受験生のために本気でまとめた内容に、私自身の体験(国立10年分・私立8年分を演習)を加えた、ブログ完全版です。

この記事でわかること
  • 過去問を始めるベストな時期(タイプ別の目安つき)
  • 過去問は何年分解くべきか
  • 1年分を解き倒す「6ステップ」
  • 解きっぱなしにしない振り返りのコツ

読み終えるころには、「いつから・何年分・どう解いて・どう振り返るか」の自分用プランが立てられる状態になっているはずです。

過去問はいつから始める?【結論:本格開始は秋、基礎完成は10月まで】

結論から言うと、多くの受験生は、過去問演習の本格スタートは11月からで大丈夫です。

そのかわり、過去問演習に入るために必要な基礎力は、10月中の完成を目標にしてください。

「秋からで本当に間に合うの?」と不安になるかもしれないので、まず私の実例からお見せします。

私のリアルな過去問スケジュール

私が実際に過去問を解いた時期は、こんな流れでした。

  • 11月: 共通テストの過去問演習をスタート
  • 12月: 受験予定の私立の過去問を1年分だけ解く(傾向の確認)
  • 共通テスト後: 第一志望の私立を計8年分、国立を10年分

「共通テスト後にそんなに解けるの?」と思うかもしれませんが、共通テスト後は1日の大半を過去問演習に使える時期です。この量でもちゃんと回せます。

私は国公立1校と私立2校を受験しました。もともと「国立に受からなかったら浪人しよう」と考えていたタイプで、私立対策は12月スタート。
結局、どこの医学部を受験しようが、最低限求められる力は共通しているので、それでも十分間に合いました。

ひよっこ
ひよっこ

これは「受験校が少なめ」の場合! 受け方によってベストな時期は変わるから、次の目安を見てね。

タイプ別・過去問を始める時期の目安

受験のスタイル別に、開始時期の目安をまとめるとこうなります。

タイプ過去問演習の開始時期
私立を5校以上受ける人・私立専願の人11月から志望校の過去問演習を始める
国立が第一志望の人11月から共通テスト対策を始め、二次の過去問は共通テスト後に集中演習でも間に合う(余裕があれば秋から並行)

私立をたくさん受ける人ほど、こなすべき過去問の総量が多くなります。共通テスト後からのスタートでは物理的に回りきらないので、11月には志望校の過去問に着手しましょう。

夏の過去問は「まだ早かった」という私の失敗

実は私は、高3の夏に過去問の演習を始め、数学では失敗しています。

基礎が固まっていない状態で解いても、「解けない」という事実を確認するだけの作業になってしまい、得るものがほとんどありませんでした。詳しくは夏休みの参考書リストの記事に書いたので、あわせてどうぞ。

医学部志望の夏休み|現役合格した私の参考書リストと周回数をリアルに公開
夏休みにどの参考書を何周すればいい?医学部に現役合格した私が実際に使った参考書と周回数を科目別に公開。「数学は伸びなかった」という失敗談も、絞って周回する計画の考え方も正直にまとめました

ただし、夏に1年分だけ解いて「志望校との距離」と「出題傾向」を知る、という使い方をすすめる先生も多いです。目的がはっきりしているなら、この使い方はアリだと思います。

危険なのは、私のように準備が整わないうちに「実力試し」のつもりで解いてしまうこと。
私は夏に解いて失敗したので、基本的には基礎固めを優先することをおすすめします。

過去問は何年分解けばいい?

結論から言うと、第一志望は10年分以上が基本です。

第一志望は10年分以上が基本(あとは解けるだけ)

  • 第一志望の大学: 最低10年分
  • 国立が第一志望の人: 最低10年分。余力があれば20年分解く人もいます

国立は大学ごとの出題の個性が強く、対策した分だけ点数に返ってきやすいので、解けるだけ解く価値があります。

とはいえ、20年分はかなりの量です。プレッシャーに感じる必要はなく、「最低10年、あとは解けるだけ」くらいの気持ちで十分だと思います。

私自身は、併願校の中で志望度が高い私立を計8年分、第一志望である国立を10年分解きました。

併願校はどうする?

併願校は、まず12月に1年分解いて傾向を確認しておき、共通テスト後に必要な分を積み増す、という進め方をしました。

年数の目安はこれくらいで十分だと思います。

  • 志望度が高い併願校: 5年分を目安に
  • それ以外の併願校: 1〜2年分(特に受験校数が多い人は、これくらいに絞ってOK)

全部の受験校を10年分やる必要はありません。「第一志望に厚く、併願校は傾向確認+α」が基本の配分です。

最新年度は先に解く? 最後にとっておく?【過去問の質問No.1】

ガクセイくん
ガクセイくん

え、最新年度って最後の腕試しにとっておくものじゃないの!?

これ、過去問演習に関する質問No.1です。私も受験生時代に悩みました。

結論から言うと、基本的には最新年度から遡って解くのがおすすめです。

理由は2つあります。

1つ目は、最新年度ほど、今の出題傾向に近いから。せっかく対策するなら、いま出題されている形式に近い問題から慣れていく方が効率的です。

2つ目は、最新年度を直前にとっておくと、こわいことが起こりうるから。
それは、傾向が変わっていたとき・難易度が上がっていたときに「これから何をすべきかわからない」状態になることです。

例えば、入試1週間前に最後の仕上げとして最新年度を解いたとします。
今までの過去問と傾向がまったく違っていて、合格点に全然届かなかったら——残りの1週間で何をすればいいのでしょうか?
想像しただけで寒気がします。

とはいえ、「いきなり最新年度を解くのはこわい」という気持ちもよ〜くわかります。
最初の1回目でなくてもいいので、なるべく早い段階で最新年度を解くことだけは意識してください。

過去問演習の6ステップ【1年分を解き倒す型】

ここからが本題、過去問1年分の解き方です。
私がクラスリーダー時代に配っていたプリントの内容を、そのまま公開します。

ステップ①:答案用紙(白紙でOK)を準備する

過去問演習は、なるべく本番に近い環境でやりましょう。そのための工夫の1つ目が答案用紙です。

本番はノートに解きませんよね。答案用紙はペラの紙です。白紙でいいので、ノートとは別に用意することをおすすめします(特に数学)。

ステップ②:制限時間マイナス10分で解く

「最終的には何分か余らせて解き終わるようになりたい」という気持ち、ありますよね。

そこで「最初は時間ぴったりで測って、余裕が出てきたらどんどん短くしていこう」と考える人が多いのですが——私のおすすめは、はじめから制限時間マイナス10分で解くことです。

これは、私自身の失敗から生まれたおすすめです。時間ぴったりで解き終わる感覚を身につけたあとに、その感覚をいったん捨てて「時間に余裕をもって解き終わる感覚」を身につけ直すことになり、二度手間でした。

はじめから時間制限をキツくしておいた方が、最初は大変でも身のためになります。(ここは先生によって考え方が分かれるところなので、塾や学校で別の指導を受けているなら、そちらも踏まえて自分に合う方を選んでください)

ステップ③:いったん丸つけをする

解き終わったら、いったん丸つけです。

配点を公表していない大学も多いですが、「何割くらい取れているか」をざっくり確認しましょう。

このとき、点数だけでなく「どの問題に、どれくらい時間を使ったか」も簡単にメモしておくのがおすすめです。あとのステップ⑥の分析で効いてきます。

ステップ④:時間内に解き終わらなかった問題を、もう一度考える

模試の直しと同じ要領です。

【医学部受験】模試の活用法|元駿台クラスリーダーが受ける前・当日・後に分けて解説
医学部志望に向けて模試の正しい活用法を、元駿台クラスリーダー(現役医学部生)が実体験をもとに解説。受ける前・当日・後にやること、復習のやり方、受けるべき模試の種類まで、よくある疑問に答えます。

時間無制限でじっくり考えて解けるなら、原因は時間の不足(=解く順番や時間配分、つまり作戦の問題)。じっくり考えてもわからないなら、原因は学力の不足です。

この切り分けが、あとの分析につながります。

ステップ⑤:解説を読む。わからなければ質問する

解説を読んで、それでもわからない問題は学校や塾の先生に質問しましょう。ここは特に補足なしです。

ステップ⑥:分析する【いちばん大事】

分析すべきことは3つあります。

  • 問題傾向(その大学は何をどう出すのか)
  • 自分の作戦(解く順番・時間配分・取る問題と捨てる問題)
  • 自分の学力(どの分野に穴があるか)

この中でも特に大事なのは作戦の見直しです。これこそが過去問を解く意味だと私は思っています。

どの問題を取って、どの問題を捨てるべきだったのか。各問題にあてた時間配分は適切だったか。それを見直して、次の1年分に活かす——この繰り返しで、本番の戦い方が仕上がっていきます。

例えば私の場合、こんな作戦の見直しをしていました。

  • 英語: 受験した大学のひとつは、毎年、英作文を含む長文が出るのが定番でした。そこで「その大問を先に解いて、あとから英作文を見直す時間をつくる」作戦に変更
  • 数学: 大問1が小問集合なのに意外と時間がかかると気づき、「大問1を15分で解いて次へ」の予定を「大問1は最後に回して、30分かけてじっくり解く」に修正

こういう調整は、実際に解いてみないと絶対にわかりません。だからこそ、解いたあとの分析に価値があるんです。

ひよっこ
ひよっこ

「過去問振り返りノート」を作って、①解いた年度 ②点数(書かなくてもOK) ③分析 をメモしておくのがおすすめだよ!

過去問演習で気をつけること3つ

①「たくさん解くこと」にフォーカスしすぎない

「◯年分解きたいから2日に1年分やろう」と計画を立てたものの、思ったより直しと分析に時間がかかる——よくあることです。

そんなときは、直しの時間を減らすのではなく、過去問を解く頻度を減らしてください。

1年分を雑に増やすより、1年分から吸収しきる方が力になります。

②自由英作文などは、誰かに見てもらう

自由英作文のように自己採点が難しいものは、必ず学校や塾の先生に添削してもらいましょう。自分では気づけないミスや、減点されやすい書き方は、人に見てもらわないとわかりません。

③弱点が見つかったら、基礎まで戻って確認する

基礎は一度固めたら終わり、ではありません。時間が経てば忘れます。

過去問で弱点が見つかったら、教科書や問題集まで戻って確認する。入試本番までに、基礎の抜けをその都度埋めていきましょう。

ガクセイくん
ガクセイくん

過去問って「実力試し」だと思ってたけど、「作戦を作る教材」なんだね!

ひよっこ
ひよっこ

そう! だから解きっぱなしが一番もったいないんだよ〜。

私が使った過去問・問題集

参考までに、私が実際に使っていたものを紹介します。

  • 大学別の過去問: 赤本(教学社)、または駿台の青本(駿台文庫)。青本が出ている大学は青本を使っていました
  • 共通テスト対策: 河合出版の「大学入学共通テスト過去問レビュー」と「共通テスト総合問題集」
  • 英語リーディングのみ: Z会の「共通テスト実戦模試(1)英語リーディング」。当時、共テ対策本の中では比較的レベルが高く、解説が詳しいと言われていたためです

楽天で探す場合は、こちらからどうぞ。(以下は楽天市場へのリンクです)

まとめ:過去問は「解く」より「振り返る」

今回は、過去問を「解くだけ」で終わらせず、志望校対策に生かすための進め方について解説しました。

この記事の要点
  • 過去問演習の本格開始は秋(11月)から。基礎は10月中に完成させる
  • 第一志望は10年分以上、あとは解けるだけ。併願校は志望度に応じて1〜5年分
  • 最新年度は、なるべく早い段階で解く(直前にとっておくのはこわい)
  • 1年分の型は6ステップ: 白紙答案→制限時間−10分→丸つけ→再考→解説→分析
  • いちばん大事なのは「作戦の見直し」。振り返りノートに残して次に活かす
  • 量にフォーカスしすぎない。直しの時間を削るくらいなら、解く頻度を減らす

過去問は、ただの実力試しではなく「志望校専用の作戦を作るための教材」です。

だから、「何年分解いたか」を人と競う必要はありません。1年分解くたびに、本番で勝つための作戦をアップデートしていきましょう。応援しています!

困ったこと・聞きたいことがあれば、お問い合わせフォームから気軽にどうぞ。

以上、ひよっこでした!

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