国公立高校から現役で医学部に受かるには|高1からの科目別スケジュール

国公立高校から現役で医学部に受かるには|高1からの科目別スケジュール 医学部受験

こんにちは、ひよっこです!

国立高校から現役で医学部に合格し、現在は医学部5年生として臨床実習に取り組んでいます。

ガクセイくん
ガクセイくん

うちの高校、数Ⅲが終わるのが高3の秋らしいんだよね…。中高一貫の人たちに勝てる気がしないよ…

ひよっこ
ひよっこ

その不安、痛いほどわかる。でも大丈夫、学校の進度が遅くても、やり方しだいで現役合格はちゃんと狙えるよ!

医学部を目指す高1・高2のみなさん、こんな悩みはありませんか?

  • 学校の進度が遅くて、入試に間に合う気がしない
  • 中高一貫校の人たちとの差を、どう埋めればいいか分からない
  • いつから、どの科目を先取りすればいいの?

私自身も、進度がかなりゆっくりな国立高校に通っていたので、駿台で中高一貫校の制服を着た同級生を見るたびに不安を感じていた経験があります。

結論から言うと、国公立高校から現役で医学部に受かるカギは、「学校の進度に合わせないこと」です。

学校をペースメーカーにするのをやめて、入試から逆算した自分のスケジュールで動く。これがすべての土台になります。

私の高校も、

  • 入試演習の授業はほとんどなし
  • 数Ⅲが終わるのは高3の秋
  • 理科の本格スタートは高3

という進度でした。

それでも高1のうちに「学校に合わせない」体制を作ったことで、現役で医学部に合格できました。

この記事は、そんな「先取りカリキュラムのない、ふつうの進度の高校」に通う高校生に向けて書いています。

この記事でわかること
  • 学校の進度に合わせると、なぜ間に合わないのか
  • 学校・定期テストとの賢い付き合い方
  • 高1〜高3の科目別スケジュール

読み終えるころには、「自分はいつから何を始めればいいか」の全体像がイメージできる状態になっているはずです。

結論|学校の進度に合わせていたら間に合わない

まず、いちばん大事な現実からお話しします。

多くの中高一貫校では、高2までに高校範囲の学習をほぼ終えて、高3の1年間をまるごと入試演習にあてると言われています。

一方で、一般的な公立高校は、数Ⅲや理科の選択科目が終わるのが高3の秋ごろ。

つまり、同じ入試日に向かって、演習に使える時間が1年ちかく違うわけです。

ガクセイくん
ガクセイくん

えっ、待って。学校の授業をまじめに受けてるだけだと、演習する時間がないまま入試になっちゃうってこと!?

ひよっこ
ひよっこ

そういうこと。怖がらせたいわけじゃなくて、「学校だけだと構造的に間に合わない」って先に知ってほしいんだ。知ってさえいれば、対策は立てられるからね!

ちなみに、私の実際の動きはこうでした。

学年塾でとっていた授業やっていたこと(ざっくり)
高1英語・数学学校より先のペースで英数の土台づくりを開始
高2英語・数学+理科(化学・生物)駿台で理科の授業を追加。数学は数Ⅲまで一通り終え、英語は単語・文法・構文をこの学年で完成
高3英語・数学+理科(化学・生物)夏以降は総復習と演習・過去問が中心

英語・数学は高1から、理科は高2から先取り、といった感じです。

詳しい中身は後半の科目別スケジュールで1つずつ解説します。

私の高校のリアルな進度

参考までに、私の高校の進度を紹介します。

ちなみに私の高校は国立ですが、カリキュラムの進み方は一般的な公立高校とほとんど同じでした。

  • 数学: 高1で数ⅠA、高2で数ⅡB、数Ⅲが始まるのは高3で、終わるのは秋ごろ
  • 理科: 高1で化学基礎のみ。高2で生物基礎と物理基礎。選択科目の本格スタートは高3で、終わるのは秋ごろ。
  • 社会: 高1で現代社会と地理A、高2で日本史と世界史、高3で選択科目(私の場合は地理B)
  • 入試対策の演習授業: ほとんどなし

※私のときの科目名で書いています。いまの課程では科目名が変わっていますが(地理総合・地理探究など)、「本格的な内容が高3までずれ込む」というイメージをもっていただければと思います。

ガクセイくん
ガクセイくん

主要科目として入試で使う数Ⅲや理科も高3スタートか…。それはたしかに間に合わそうだね。

ひよっこ
ひよっこ

そう。だから、割り切って「自分のペース」を守ることが大事だよ。

戦略|「学校がメイン、塾がサブ」を逆にする

私がやったことを一言でいうと、受験勉強の軸を学校から塾に移したことです。

学校の進度に合わせていたら間に合わないと判断して、高1から塾(駿台)に通い、受験勉強のペースは完全に塾のカリキュラムに合わせました。

学校の授業は「基礎を確認する場」と割り切ります。

定期テストは「確認テスト」として使う

「学校を無視するの?」と思われそうですが、そうではありません。役割分担です。

私は英語・数学・化学・生物の定期テストを、「新しく試験勉強をする場」ではなく、「塾で先取りした内容が身についているかを確認する場」という感覚で受けていました。

塾で先取りした範囲を学校があとから追いかけてくる形になるので、自然とそういう位置づけになるんです。

また、定期テストには入試で使用しない教科も多くあるため、教科ごとに優先順位をつけて取り組むことも一つの戦略です。

  • 塾で先取り済みの科目 → テスト前は不安がある部分だけ補強しておく
  • 入試で使わない科目 → 赤点を取らない程度に

科目別・学年別スケジュール(私の実例)

高1から高3までの科目別・学年別ロードマップ。英語・数学は高1から、生物・化学は高2から先取りし、高3は演習中心にする

ここからが本題です。私が実際にやっていたスケジュールを科目別に公開します。

冒頭の表のとおり、塾の授業は高1=英語・数学、高2から理科(化学・生物)を追加という形でした。

ポイントは、理科は高2からはじめるということです。

私が各科目で理想としていたスケジュール感は以下の通りです。

英語|高2の間に完成させる

英語は高1から塾で開始し、単語・文法・構文の土台を高3にあがるまでに固めました。

高3は長文演習だけ、という状態を作れたのが大きかったです。

どの参考書をどの順番で使ったかは、こちらの記事で全部公開しています。

受験英語の勉強法|高2の駿台模試で全国8位だった私の「積み上げの順番」を全公開
受験英語の勉強法は「単語・熟語→文法→構文→長文」の順番がすべて。高2の駿台模試で全国8位を取った現役医学部生が、学年別にやること・おすすめ参考書・やらなくていいものまで、積み上げの全体像を解説します。

数学|「医系数学」の進度に乗る

数学も高1から塾で先取りしました。

私が通っていた当時の駿台は、数学の授業がSα・S・A・Bというレベルに分かれていて、それとは別に「医系数学」という医学部向けの講座がありました。

最上位のSαはかなり進度が速く、先取り済みの中高一貫生向けという印象だったので、私はSαとSの中間くらいの進度の医系数学を選びました。

公立の進度からでも食らいつけて、それでいて医学部入試に照準が合っている。ちょうどいい選択だったと思います。

※いまの駿台はクラス名が変わっていますが(選抜・難関など)、医学部向けの「医系数学」講座は現在もあります。

塾に通ったことがないと進度のイメージが湧きにくいと思うので、目安を表にしておきます。

学年一般的な公立高校医学部向けの塾のコース(目安)
高1数ⅠA数ⅠAを固めつつ、数ⅡBへ先行
高2数ⅡB数Ⅲまで含めて全範囲を一通り終える
高3数Ⅲ(終わるのは秋)1年間まるごと入試演習

実際、いまの駿台の高3向け医系数学も、「高2までに高校数学のほぼ全範囲を一通り終えている」ことを前提に、高3の1年間を演習にあてる設計になっています。

▶ 参考: 駿台の高2数学講座(医系数学の設置あり・公式サイト)

やり方はシンプルで、予習→授業→復習→問題演習のサイクルをひたすら回すだけ。

学校の数学は「あとから追いかけてくる確認の場」として使いました。

理科(化学・生物)|理想は高2開始

「理科は高3からでも間に合う」と言われることもありますが、私は高2から塾で化学と生物を始めました。

学校任せ(高3スタート)では演習時間がとれないと判断したからです。

実際の進み方はこんな感じでした。

  • 生物: 高2の1年間でちょうど全範囲を一周。高3は総復習と問題演習にあてる
  • 化学: 高2の間に理論化学と無機化学を終了。高2から高3に上がる春休みの春期講習で、はじめて有機化学に触れ、高3前期に一通り終える。高3夏以降は総復習と問題演習に集中

つまり、高2から始めたおかげで、高3の夏を「仕上げ」に使えたわけです。

これが学校の進度どおりだと、高3の夏はまだインプットの真っ最中。演習の時間がごっそり消えます。

やることをステップに整理すると、この3つです。

理科の勉強の3ステップ
  1. 高2: 選択科目のインプットを開始し、主要範囲を一周する(私の場合、生物は全範囲、化学は理論・無機まで)
  2. 高3前期: 残りの範囲(化学の有機など)を一通り終える
  3. 高3夏以降: 総復習と問題演習に専念する
ひよっこ
ひよっこ

「高3になったら本気出す」だと、公立の進度では間に合わないことが多いんだ。少しでも早めに動きだそう!

社会(共通テスト)|私の失敗談

最後に、正直な失敗談です。

社会(地理)は、学校の授業と市販の参考書1冊だけで済ませました。

…と書くと戦略的に聞こえますが、実際は教科として好きになれず、ずっと逃げ続けていただけでした。

結果、共通テストの地理は平均点と争うレベル。足を引っ張る科目になってしまいました。

英数理に時間を集中させる方針自体は正しかったと今でも思います。

ただ、「優先度を下げる」と「逃げる」は別物です。週1時間でも定期的に触れていれば、もう少しマシな点数で戦えたはずです。

そんなわけで、地理の勉強法だけは私からは何も教えられません(汗)。反面教師にしてください。

正直な注意点(デメリットも先に言います)

この戦略のデメリットも、正直に書いておきます。

  • 塾代がかかる: 高1から通えば、それなりの金額になります。わが家も余裕があったわけではありません。ただ、いわゆる医学部専門予備校に比べると、大手予備校の現役コースは費用を抑えられます
  • 学校の課題との両立: 課題は「サッと終わらせる」割り切りが必要です。ためると塾の予習・復習が回らなくなります
  • 推薦の道は実質あきらめることになる: 学校の成績や内申を最優先しない戦い方なので、指定校推薦・学校推薦を狙いたい人には向きません。私は「一般入試一本で勝負する」と最初から割り切っていました

なお、私は塾を軸にしましたが、原理は塾なしでも同じです(入試から逆算した進度表を自分で作り、市販教材で先取りする)。

ただ、私自身は塾なしの経験がないので、その具体的なやり方をここで語ることはできません。

まとめ|「学校に合わせない」と決めた日から、逆転は始まる

今回は、進度がゆっくりな公立高校から現役で医学部に合格するための、科目別スケジュールと学校との付き合い方について解説しました。

この記事の要点
  • 学校の進度に合わせると、演習時間が取れないまま入試になる
  • 受験勉強の軸は塾(または自分の計画)に置き、学校は「基礎確認の場」と割り切る
  • 定期テストは先取りした内容の「確認テスト」として使う
  • 理科は高2開始が理想。高3夏から演習に入れる状態を作る

誤解のないように付け加えると、大事なのは「塾に行くこと」そのものではなく、入試から逆算して先取りする仕組みを持つことです。それが塾でも、市販教材で組んだ自分のスケジュールでも、原理は同じです。

ガクセイくん
ガクセイくん

進度が遅くても、ちゃんと道はあるんだね。なんだかやる気出てきた! まずは英語と数学からだ!

ひよっこ
ひよっこ

その意気! 応援してるよ!

各教科の詳しい勉強法は、順番に記事にしていく予定です。まずは英語から読んでみてください。

受験英語の勉強法|高2の駿台模試で全国8位だった私の「積み上げの順番」を全公開
受験英語の勉強法は「単語・熟語→文法→構文→長文」の順番がすべて。高2の駿台模試で全国8位を取った現役医学部生が、学年別にやること・おすすめ参考書・やらなくていいものまで、積み上げの全体像を解説します。

夏休みの計画の立て方は、こちらで無料の計画シートつきで解説しています。

夏休みの勉強計画が崩れないコツ|受験ノート&計画シートの使い方【配布あり】
夏休みの勉強計画が崩れない立て方を、元駿台クラスリーダーの現役医学部生が解説。計画シートで立てて受験ノートで記録する方法と、続ける3つのコツ、失敗談を正直にまとめました。

学校の進度は変えられませんが、自分のスケジュールは今日から変えられます。この夏が、いちばん早いスタートのチャンスです。

困ったこと・聞きたいことがあれば、お問い合わせフォームから気軽にどうぞ。

以上、ひよっこでした!

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